毎日出る洗濯物をボタンひとつで洗って脱水し、乾燥までしてくれる洗濯機。
日常生活に欠かせない家電の一つですよね!
でも、それ故に突然壊れて使えなくなってしまったら本当に困ってしまいます。
今回のコレドウ?は「洗濯機の寿命と買い替えの目安」についてです。
「最近洗濯機の調子が悪い…もう寿命かな?」
「洗濯機を使っていたら突然異音がした!」
「古い洗濯機は修理と買い替えどっちがいいの?」
洗濯機の寿命の目安や故障かどうかのチェックポイント、そして修理するのか買い替えるのか?のポイントを詳しく解説致します。
これらのポイントを事前に知っていれば、突然洗濯機が壊れても落ち着いて対処出来ますよ。
それでは、早速始めましょう!!
Contents
洗濯機の寿命ってどれくらいなの?
一般財団法人 家電製品協会の2018年9月の資料によれば、電気洗濯機の使用年数は平均で10.8年となっています。ただしあくまで平均なので、環境や使用頻度によって寿命は変わってきます。
一般的に言われる洗濯機の寿命はこの平均値よりやや低く、6〜8年と言われています。
その理由として、洗濯機の使用回数があります。個人差はありますが、洗濯機を約2,500回使用した頃にちょうど故障が現れて寿命が来ると言われています。
1日に1回洗濯機を使用するとして計算すると
- 1回×1年=365回
- 2,500(回)÷365(1年)=6.84931507 ≒ 約6.8年
使用開始から約6年強ぐらいに丁度寿命の目安2,500回を迎えると言う計算になるわけです。
この目安を考慮して、一般的な寿命を6〜8年としているのです。
以上の事を総合して考えると、使用する頻度や設置場所によって多少の個人差があるとは言え、洗濯機の寿命はおおむね6年〜10年ほどであると言えるでしょう。
縦型式・ドラム式どちらでもおおよその寿命年数は一緒です。
※なお、外置きの洗濯機は外気温と紫外線にさらされているためこの限りではなく、室内の洗濯機よりも寿命は短くなります。
屋外に置かれた洗濯機は、四季を通じた気温や天候の変化や紫外線の影響、また虫やゴミなどが本体に入り込むなど、過酷な状況に置かれています。
専用カバーなどをかけて対策を取ったとしても、やはり内部の部品や外装がダメージを受けやすくなるので、洗濯機を外置きしている方は少し早めに寿命が来る可能性があります。
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洗濯機が壊れた!まずチェックするポイント5つ
洗濯機の調子が最近おかしいと感じたら何処かに故障があるかも知れません。
まずは修理を依頼する前に、セルフチェックしてみましょう。
洗濯機がもうすぐ寿命という時には、主に以下のような症状が現れます。
洗い⇒すすぎ⇒脱水に時間がかかる
水漏れする
途中でエラー表示が出て止まってしまう
電源が入らない
それでは、各症状についてもう少し詳しく見て行きましょう。
洗濯中に大きな異音(ガタガタ・ガリガリ・キュルキュル等)がする
洗濯機からガタガタ・ガリガリ・ギイギイなどの大きな異音がする時は、一緒に硬貨や金属、ボタン等の異物が洗濯槽に入っていないかチェックしましょう。
ガリガリ・ギイギイ・カラカラ等の異音がする時は、異物を一緒に洗濯してしまっているか洗濯槽の底部にあるパルセーターという羽のような部品の隙間に挟まったりしている可能性がありますので、取り除けば異音は消えます。
しかしそれらを取り除いてもまだ異音が続く場合は、洗濯槽の底部にあるパルセーターという羽のような部分の部品が内部で割れたり経年劣化している可能性があります。
また、キュルキュル音は洗濯機内部にあるVベルトと呼ばれる部品が長年の使用で摩耗している事が原因の可能性が高いです。
洗い⇒すすぎ⇒脱水に大幅に時間がかかる
洗濯のコースをセットした時の表示時間よりも大幅に時間がかかっている場合は、まず排水がうまく出来ているかどうかをチェックして下さい。排水が十分に出来ないと脱水後も水分が残るためベチャッとした仕上がりになってしまいます。
主に以下の2つが原因の場合が多いです。
- 排水ホースや排水口に髪の毛や糸くずなどが詰まっている
- 洗濯機本体の排水弁が故障している
1. 排水ホースや排水口に髪の毛や糸くずなどが詰まっている
洗濯機の排水時は本体の排水弁が一定時間開き、通常その間に洗濯槽の水はキレイに排水されます。
しかし、長年使用していると排水と一緒に洗濯の際に出た糸くずゴミや髪の毛が一緒に流れて排水ホースや排水口に蓄積されて徐々に詰まってきます。
そうなると水の通り道が詰まってしまうため流れが悪くなるので、通常よりも大幅に排水に時間がかかり、決められた時間内に排水が終わらず、排水が洗濯槽内に残ってしまった状態で脱水されてしまいます。
このような詰まりが原因の時は一度洗濯機を傾けて排水ホースを取り外して洗ったり、排水口の詰まりを掃除して取る等の対応をすればほとんどの場合改善されます。
一度取り付けてしまうと重たい洗濯機を動かして、排水ホースや排水溝を洗おうと思う事は少ないかも知れませんが、排水時のゴミは蓄積されると結構ガンコにこびりついて掃除が大変です。
少なくとも年に1回は掃除をする癖を付けるといいかも知れませんね。
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2. 洗濯機本体の排水弁が故障している
排水ホースや排水口が汚れていなかった、または汚れを除去しても排水がスムーズでない場合、もう一つ考えられる原因は洗濯機本体の排水弁の故障です。
排水弁はモーターで開閉しています。このモーターを動かす部品が経年劣化または故障すると弁が開かず排水が流れなかったり、逆に開きっぱなしで水が溜まらないという事になってしまいます。
排水弁が故障している可能性が出たら、メーカーに問い合わせましょう。
いずれにせよ、洗濯時間が大幅にかかる上にベチャベチャの仕上がりなんて、梅雨の時期や外に干せない時だったらダメージが大きいですね…。
水漏れする
洗濯機に水をためようとしたら…下から水漏れが!
そんな時は以下の4点をチェックしましょう。
- 蛇口
- 給水ホースとジョイント部分
- 排水ホースとジョイント部分
- 洗剤ケース・糸くずフィルター(ドラム式)
1. 蛇口
蛇口本体から水漏れしている場合は、まず栓を閉めてから水道業者に連絡をして診てもらいましょう。また賃貸にお住まいの方は管理会社または大家さんに連絡・相談してください。
水道周りはDIYによほど自信が有る方で無い限り、専門業者にお任せするのが一番です。
2. 給水ホースとジョイント部分
経年劣化で給水ホースにひび割れ・穴が空く、ホースの内部に水垢やサビなどの汚れが付着して詰まっている、蛇口と洗濯機本体のジョイント部分に使われているゴムパッキン部分にひび割れや欠損が起こる、などが原因で水が漏れている場合があります。
この場合、
- 給水ホースの汚れの場合…給水ホース内部を洗浄する
- 経年劣化の場合…洗濯機の型に合った新しいホースに交換
- ジョイント部分のゴムパッキンの劣化の場合…洗濯機の型に合った新しいゴムパッキンに交換
以上の対処を行えば水漏れは治まります。
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3. 排水ホースとジョイント部分
給水ホースと同様、排水ホースとジョイント部分も経年劣化によって亀裂が入ったり割れたりして水漏れが起こる場合があります。
また、排水口との位置関係から延長ホースを使っている場合、ジョイント部分がしっかり繋がっていないと水漏れが起きます。
また「洗い⇒すすぎ⇒脱水に大幅に時間がかかる」の項でも触れたように、長年の使用で排水ホースと排水口に糸くずや髪の毛などのゴミが詰まって水が流れづらくなった事が原因で水漏れが起きるというケースも。
このような場合は、以下の対処をしてみて下さい。
- 排水ホース・延長ホースの汚れの場合…ホースを取り外して内部を洗浄する
- 経年劣化の場合…洗濯機の型に合った新しいホースに交換
- 本体・排水口ジョイント部分からの水漏れの場合…ジョイント部分をしっかり繋ぎ直すなど補強する
4. 洗剤ケース・糸くずフィルター(ドラム式)
ここ数年で増えているのが、本体に洗剤や柔軟剤の投入ケースがある洗濯機。
投入ケースに分量の洗剤や柔軟剤を注いでセットすると、洗いやすすぎの際にケースに給水されて洗剤や柔軟剤がまんべんなく行き渡るという便利なものです。
しかし洗剤ケースに残って固まった洗剤や柔軟剤などがあると、ケースに給水されたときに固まりがはがれ、本体内部に詰まり水漏れする可能性があります。
定期的にケースを取り外してぬるま湯に漬け、歯ブラシなどで汚れを落とす等して掃除をしましょう。
また、縦型の洗濯機には洗濯槽の側面、ドラム式の洗濯機の場合は本体の下の方に排水用の糸くずフィルターがあります。
我が家の洗濯機の説明書を読むと「糸くずフィルターは1回の洗濯が終わる毎に取り外して糸くずを取り除くこと」と書いてあります。
1回毎に掃除ってちょっと大げさでは…と感じたのですが、実際に取り外してチェックすると洗濯中に出る糸くず等のゴミって予想以上に結構量があるんです。
掃除をせずに半年もそのままにしておけば、糸くずフィルターはゴミでいっぱいになってしまいます。そうなると排水がうまく出来ず、そこから水が漏れる可能性は十分にあります。
面倒ですが、毎回洗濯が終わる毎にフィルターを外して中のゴミを取り除いておきましょう。
また、ドラム式の排水用糸くずフィルター(上の画像の一番左)は本体下部のあたりに格納されています。
縦型と違って、フィルターを引き出さないと溜まったゴミを確認出来ないのでついつい掃除を忘れがちですが、縦型よりもフィルターの目が粗いので細かいゴミがそのまま排水溝へ流れてしまいがちなので、よりこまめなケアが必要です。
毎回必ず糸くずフィルターを掃除するのはもちろん、ドラム式洗濯機はフィルターに取り付けられる専用のネットが販売されていますので、取り付けてなるべく糸くずゴミなどをキャッチ出来るように工夫するのもオススメです。
以上4点を改善しても未だ水漏れがある場合は、洗濯槽自体に経年劣化でひび割れや穴が空いたりしている可能性がありますので、メーカーへ問い合わせましょう。
大量に水を使う洗濯機。それだけに水漏れが起こると被害や後始末が大変です。
洗濯開始のスイッチを押してから終了するまで、ずっと洗濯機の前にいるという事はまず無いですし、タイマー予約をしてそのまま就寝したり外出したりすることも有ると思います。
もし水漏れに気が付かなかったら…洗濯機置場は当然水浸しになりますし、集合住宅にお住まいの場合は天井からしみ出して下の階へ水漏れが拡大してしまう可能性もあります。
そのような事にならないためにも、普段からのケアをしっかりしておきたいですね。
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途中でエラー表示が出て止まってしまう
洗濯中にエラー表示が出て止まってしまう場合はまず、取扱説明書でエラーコードを確認しましょう。大体のエラーは以下の点が原因で起こっている場合が多いので、エラーコードと併せて洗濯機の状態もチェックしてみて下さい。
チェックポイント
- 洗濯物を入れすぎていないか
- 蓋が完全に閉まっているか
- 洗濯物が一方に偏っていないか(脱水時)
- 洗濯機がガタついていないか
もし、上の4つの項目をチェックしてもエラーが消えない場合は、洗濯機の内蔵コンピューターが壊れている等、自分では改善できない故障の可能性があります。
- パナソニック…「Hと二桁の数字」が交互に表示される
- 日立…「F〇〇」と表示される(〇〇は数字もしくはアルファベット)
- シャープ…「C〇〇」と表示される(〇〇は数字)
- 三菱… 頭文字が U「以外」のエラーコード
- 東芝…「Eと数字」が表示される
- AQUA…頭文字が E、U「以外」のエラーコード
- ハイアール…頭文字が「F」で始まるエラーコード
以上のエラーコードが表示されたらまず一度電源を切り、電源プラグを刺し直してから再び電源を入れてみて下さい。それでもエラーが消えない、もしくは洗濯開始後に再表示されるという場合は、使用を中止してメーカーへ問い合わせをして下さい。
また、問い合わせの際にメーカーから聞かれる場合がありますので、エラーコードを事前にメモしておきましょう。
電源が入らない
電源が入らない場合は、電源プラグを刺し直してから再び電源を入れてみて下さい。
また、タッチパネル式の電源の場合は手袋、絆創膏が付いた指では反応しないので何も付いていない指でタッチして下さい。また、パネルが汚れている場合は拭き取って下さい。
それでも電源が入らない場合は、メーカーへ問い合わせをして下さい。
古い洗濯機は修理出来ない?補修用性能部品の保有年数に注意
洗濯機が故障した時、最初に考えるのは修理だと思います。
長年使い慣れた洗濯機であれば、不満がない限りは修理して使いたいですよね?
その際は、お使いの洗濯機の補修用性能部品が保有年数の期限を過ぎていないかどうか、チェックが必要です。
補修用性能部品とは家電製品が故障した時、その製品の機能を維持するために必要な性能部品の事で、家電メーカーによって多少保有年数が異なります。
洗濯機を製造している主な家電メーカーの部品保有期間は以下のとおりです。
メーカー名 | 補修用性能部品保有年数 |
パナソニック | 縦型洗濯乾燥機・洗濯機:7年 ドラム式洗濯乾燥機 : 6年 |
日立 | 6年 |
シャープ | 6年
※2009年4月以前製造の全自動洗濯機は7年 |
三菱 | 6年 |
東芝 | 6年 |
AQUA | 6年 |
ハイアール | 6年 |
注意点は、補修用性能部品の保有期間が「その製品の製造を打ち切った時から開始される」事。
洗濯機が壊れたら、まず型番をチェックして製造が打ち切られているかどうか調べてみましょう。たとえ古い洗濯機でも壊れた時に製造が打ち切られていなければ、メーカーが部品を保有しているので修理が可能です。
製造打ち切りから6年以上経過している洗濯機の場合は、メーカーに補修用性能部品が残っていない可能性が高いので、修理が出来ず買い替えということになる可能性があります。
しかし場合によって部品の在庫が残っている場合もあるので、諦めずにとりあえずメーカーに確認を取ってみても良いかも知れません。
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洗濯機の保証期間に注意
洗濯機の修理をメーカーに依頼しようと考えた時、気になるのはその費用ですよね。
そんな時はまず、保証書を探して以下の項目の確認をして下さい。
チェックポイント
- 保証期間延長サービス加入の有無と延長年数
- 有料延長サービスの自己負担額
保証期間とは、メーカーが無料で故障等の修理や点検をしてくれる期間のことで大概1年とされています。また、購入した家電量販店で保証期間を3年や5年に延長する有料サービスを付けている場合はそれが適応されます。
ただし、気をつけたいのがこのサービスは殆どの場合メーカーの1年保証のように無料ではない点。ほとんどの延長保証サービスでは経過年数と共に自己負担額が増えていく仕組みになっています。
そして洗濯機の保証書の保管場所、把握していますか?
買ってから年数が経ってしまうと、保証書の存在も保証内容も忘れてしまいがちです。
メーカーでは保証書を紛失している場合はほぼ保証適用外対応、家電量販店では会員カードを作っていたりレシートや配送伝票が残っていれば保証適用してくれる場合がありますが、それも紛失している場合は適用外になる場合もあります。
保証書をどこに保管しているか記憶が無い…という事にならないよう、普段から保証書は大事に保管しておきましょう。
洗濯機を修理するか買い替えるか?決定ポイント2つ
故障した洗濯機を修理するか、買い替えるか?
悩むところですが、以下の2つのポイントをチェックしてからどちらにするか決めてみてはどうでしょうか?
チェックポイント
- 補修用性能部品の保有年数を過ぎているかどうか
- メーカーまたは家電量販店の保証の適用があるかどうか
故障した洗濯機が補修用性能部品の保有年数(製造打ち切りから6〜7年)を過ぎている古い洗濯機の場合、メーカーに部品の在庫が残っていない限り修理不可能なので、買い替えざるを得ません。
また、洗濯機を購入して1年以内の故障ならばメーカーの保証が適用され無償で修理が出来ますが、それ以降は家電量販店等で有償の延長保証サービスに加入しているかどうかで、かかる費用が違ってきます。
メーカーの保証のみの場合は、購入から1年以降の修理等はすべて自己負担となり修理代金が高額になる場合があります。
延長保証期間に加入していて、保証期間内に修理する場合も自己負担額のをチェックしてみましょう。
家電量販店によって保証の内容が違う場合がありますが、修理等では自己負担額の割合が年数毎に多くなるケースもあり、延長保証が適用されても年数によっては修理費用が思ったより高い、という可能性も出てきます。
いずれのケースでも費用が予算内であれば修理を、負担が予想以上に高いと感じたら、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
さいごに
いかがでしたか??
今回は、洗濯機の寿命や故障のサイン、修理か買い替えか?のポイント等を詳しく見てきました。
洗濯機が故障してしまうというのは、思った以上に不自由でダメージが大きいものです。
洗濯機がないと日々の洗濯物はすべて手洗いしなくてはいけませんし、洗い終わるまでに相当な時間がかかります。
実は昨年の夏、14年使った洗濯機から突然異音がして壊れてしまい、修理の依頼をメーカーにしたところ部品の在庫はとっくに無く、修理不可能でやむなく買い替えをしました。
ところがあまりの事に動揺し、洗濯機を焦って選んだためトラブルが起こり新しい洗濯機が来るまでに10日かかってしまうという苦い体験をしました。
事前に洗濯機の寿命や故障のサインを知っておけば、焦らず落ち着いて考えられたのになぁ…と思い出しては反省しています。
※この顛末については、経験から洗濯機の選び方を色々学ぶ事が出来たので機会を改めて皆様にシェアしたいと思っています。
「最近洗濯機の調子がいまいちだなぁ」と思っている貴方は是非この記事を参考に、 事前に洗濯機が故障する時のサインをチェックしてみて下さいね。
そして洗濯機がいよいよ故障した!という時、修理か買い替えか悩んだらこの記事を思い出して下さされば幸いです。
では今回も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。