不慮の災害に備えてトイレットペーパーを備蓄しよう!

あなたはトイレットペーパーを普段から備蓄してますか?

私達は必ず、毎日何回もトイレを利用します。

そのたびに「ガラガラ」と引っ張り出してトイレットペーパーを使ってますよね?

家の備蓄が無くなればドラッグストアやスーパーなどで気軽に買えるし、いつも店頭に並んでいるイメージなので、普段の生活では「トイレットペーパーが手に入らない!」なんて想像しにくいかも知れません。

…でも、それは平常時のお話。

地震・水害・台風・火山噴火などの大規模自然災害が発生した時などは、物資の供給が滞ってしまいトイレットペーパーが流通しなくなってしまうかも知れません。

当然の事ながら人間である以上、災害時だからと言って尿意や便意を止めることは出来ませんよね?

そのような厳しい状況下では、いつも以上にトイレットペーパーが必要不可欠となってくることは想像に難くありません。

不慮の災害に備えて、普段からトイレットペーパーを備蓄しておきませんか?

「一体どれくらい備蓄しておけばいいの?」

「トイレットペーパーは結構場所を取るから備蓄が億劫」

「そもそも、なぜトイレットペーパーを備蓄しなくちゃいけないの?」

今回のコレドウ?は「災害に備えたトイレットペーパーの備蓄」についてです。

トレットペーパーの備蓄の重要性や最適な備蓄量おすすめのトイレットペーパーなどなど詳しくご紹介します!

それでは、早速始めましょう!!

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経済産業省も奨励!トイレットペーパーの備蓄が必須な3つの理由

実は、経済産業省では毎年9月1日の防災の日にあわせて「備えあれば憂い無し」のコンセプトのもとトイレットペーパー備蓄推進のための展示を行うなどして、その重要性を国民に喚起しています。

経済産業省によりますと、トイレットペーパーの備蓄を呼びかける理由は以下の3点です。

  1. 阪神・淡路大震災において、被災者が最も被災者が最も困ったのは食料でも衣服でもなく「トイレ不足」だったため
  2. 東日本大震災では、ガソリン不足のため物流が滞るなどして被災地のみならず全国的にトイレットペーパー不足が発生したため
  3. トイレットペーパーの約40%は静岡県で生産→東海地震等が起こると工場が稼働できなくなり深刻な供給不足となるおそれがあるため

そういえば確かに東日本大震災の一時期は大きな被害が比較的少なかった首都圏でも、トイレットペーパーが店頭から消えてしまい、手に入れるのが非常に困難でした。

災害が原因で物流の滞りが発生すれば、その弊害はやがて全国に広がって行きます。

もちろん被災地であれば、物流の要である陸路・海路・空路が寸断されてしまうと物資が入ってこなくなるので、非常に深刻な事態になるでしょう。

また、トイレットペーパーの約40%が静岡県で生産されているという事実も非常に注目すべきポイントですね。Googleマップで調べたところ、確かに複数の大きな製紙会社の工場が静岡県、特に富士山の近くの都市に集中していました。

東海地震が発生した場合もそうですが、将来富士山が噴火した場合は立地的に考えても静岡県の工場がダメージを受け長期間トイレットペーパーの供給が途絶えてしまうことが十分考えられますね。

不慮の災害が起きると、上記のような理由から突然トイレットペーパーが手に入らなくなる事は目に見えています。

「家の在庫が切れたら買えば良い」「かさばるので備蓄していない」と考えている方も、これを機会に是非トイレットペーパーを備蓄してみませんか?

トイレットペーパーの備蓄量の目安は?

経済産業省によれば、家庭では災害時に約1ヶ月分のトイレットペーパーの備蓄(一般的な4人家族でシングル約15ロール、 ダブル約30ロール)が必要であるとしています。

※1か月分の消費量は、シングル60mダブル30mと仮定した場合、4人で約900m=1人あたり225mとして算出

要するに「225m×家族の人数」計算すれば、各家庭で必要な備蓄量が分かるというわけです。

 【計算例】

★6人家族の場合

 225m×6=1,350m (シングル約23ロール、ダブル約45ロール)

ただし消費量はあくまで平均であって、性別や生活習慣などによって個人差があります。

それぞれの状況に照らし合わせて用意すると良いでしょう。

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なぜ「1か月分」の備蓄が必要なの?

それは、先程触れたトイレットペーパーの産地が大きく関係しています。

国内トイレットペーパー生産の40%を担っている静岡県の工場が災害に遭って供給が困難になった場合、直ちに経済産業省が働きかけ、その他のメーカーがトイレットペーパーの増産等を行うことになっています。

ただし、トイレットペーパーが安定供給出来るようになるには約1ヶ月を要すると考えられており、その間はトイレットペーパーが手に入りづらくなるという理由から「1か月分」としているのです。

もし1ヶ月もトイレットペーパーが満足に手に入らないなんて事になれば人々はパニックに陥り、トイレットペーパーを求めて右往左往し、僅かな在庫に客が殺到する…等と言う混乱した事態になりかねません。

そんな時、自宅にトイレットペーパーが1ヶ月分備蓄されているのといないのでは、衛生面や精神面で大きな差が出るでしょう。

最低でも1ヶ月分、家族の人数に応じたトイレットペーパーを是非備蓄しましょう!

トイレットペーパーの備蓄は「ローリングストック」がオススメ!

災害対策でトイレットペーパーを備蓄する時、気になるのは「置くスペース」ではないでしょうか?

先程触れた4人家族の例で考えると、1ヶ月に必要なトイレットペーパーの量は

  • シングル…15ロール=12ロール入り1パック+3ロール
  • ダブル…30ロール=12ロール入り2パック+6ロール

これに加えて普段使いに必要なトイレットペーパーも加わるのでこれがあともう1セット必要となり、トータルではシングルなら12ロール入り2パック半、ダブルに至っては12ロール入り5パック常に備蓄しなくてはならない計算になります。

12ロール入り1パックの寸法は「タテ約34cm×ヨコ約20cm×奥行き約20cm」となっており、シングルでもダブルでもほとんど変わりありません。

ちょっと考えてみただけでも、備蓄するために結構なスペースが必要だと言うことが分かりますよね?

「置き場所が無いので備蓄はやっぱり諦めようかな…」

そんな場合にオススメなのが「ローリングストック」という方法です。

ローリングストックとは…

普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法をローリングストック法と言います。
ローリングストック法のポイントは、日常生活で消費しながら備蓄することです。
食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保ち、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができるはずです。

出典:日本気象協会

主に、食料品の備蓄に用いられる方法ですが、これをトイレットペーパー備蓄にも応用してみてはいかがでしょうか?

例えば、トイレットペーパー1ヶ月分+12ロール入り1パックを常に備蓄しておくようにして、古いものから順に消費しながら買い足すという方法を取れば、場所もそこまで取らずにしっかり備蓄できますよ!

備蓄に最適なトイレットペーパーは?

大家族のご家庭では、ローリングストックでトイレットペーパーを備蓄してもなお、場所の確保が難しい場合があると思います。

そんな時におすすめしたいトイレットペーパーを3つご紹介します。

どちらも省スペースに特化していて、災害時に必要な量のトイレットペーパーをすっきり備蓄出来ますよ。

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オススメ①「芯のないトイレットペーパー」

商品によっては「コアレス」「芯なし」などと呼ばれていますが、要は芯が最初からないトイレットペーパーの事で、芯がない分1ロールの巻きが長く、少ない数でも十分な量を備蓄出来るんです。

芯なしトイレットペーパーだとシングルが1ロール約150m〜300m、ダブルでも1ロール約65m〜130mと、通常の約2.5倍〜5倍ほどの長さになっており、その分トイレットペーパーの数が減るので備蓄のスペースも約1/2〜1/5で済むと言うことになります。

芯なしと言っても、芯なしの部分が太く作られていて一般のトイレットペーパーホルダーに通常通りセットして使えるタイプもあれば、芯の部分が細く専用の芯棒を使うタイプもあります。芯が細いタイプは残念ながら一般のホルダーにはセット出来ませんが、手で巻き取って使えば問題ないでしょう。

あまりドラッグストアやスーパーの店頭で見かけないかも知れませんが、備蓄にはもちろんのこと普段使いでも交換の手間がぐっと減るのでとても便利なトイレットペーパーです。

ネット通販では「芯なし トイレットペーパー」と検索すれば、沢山の商品がヒットしますし、

CO・OP(生協)の一部店頭でも取扱がありますので一度チェックされてみてはいかがでしょうか?

おすすめ②「1.5倍巻きトイレットペーパー」

最近、ドラッグストアやスーパーで「1.5倍巻き」と表示されているトイレットペーパーのパックをよく目にするようになりました。

エリエールやスコッティなどのおなじみのトイレットペーパーが1ロールの巻きを1.5倍に増やし、通常12ロールで1パックのところ、それと同じ量が8ロールで1パックと比較的コンパクトになっているので、こちらも災害対策の備蓄にオススメです。メーカによって基準の長さに差異があるので、一概には言えませんが、1.5倍巻きはシングルが1ロール約75m、ダブルが1ロール約45mとなっています。

トイレットペーパーって、実は結構好みがありますよね?

「このトイレットペーパーじゃないとお尻がかぶれてしまう!」

「昔から使い慣れているので、やっぱりこのトイレットペーパーが一番!」

災害時であっても、やはり普段使い慣れているトイレットペーパーだと使用時の安心感が違うと思います。そんな方にはこの1.5倍巻きトイレットペーパーは強い味方になることでしょう。

さらにこちらは、ドラッグストアやスーパー、コンビニなどでも販売しており買い求めやすいのもポイントです。

省スペースという点では芯なしトイレットペーパーには若干劣るので、人数が少ないご家庭や一人暮らしの方、備蓄スペースが十分確保できる方には、より一層オススメ出来ます。

ちなみに、私はこの1.5倍巻きトイレットペーパーを1ヶ月分+1パックで備蓄しています。

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おすすめ③「備蓄用トイレットペーパー」

トイレットペーパーの中には、備蓄に特化した商品があるのをご存知でしたか?

NPO法人の緊急災害備蓄推進協議会が認定した5年保存が出来る備蓄用のトイレットペーパーや、真空パックされて10年間保存可能なトイレットペーパーなどがあります。

トイレットペーパーは文字通り紙なので、災害時に水にさらされたり泥や粉塵などで酷く汚れてしまったりしたら、せっかく備蓄していても使い物にならなくなりますし、湿気の多い場所に備蓄すればカビの被害に遭うかもしれません。直射日光による劣化も心配です。紙を食べてしまう害虫もいますよね。

その点トイレットペーパーが真空パックされていれば、水害や湿気・害虫の被害・直射日光や汚れによる劣化からも守られる上10年間保存が効くというのが本当に心強いですよね!

また、緊急災害備蓄推進協議会認定のトイレットペーパーは真空パックこそされていないものの5年間保存可能ですし、パッケージに「備蓄用」と大きく書かれているので、普段使いのトイレットペーパーと区別している方は、間違えて使ってしまうというリスクも低くて良いと思います。

ただし、ネックはお値段です。

緊急災害備蓄推進協議会認定のトイレットペーパーは150mのシングル巻6パックで500円前後、真空パックのトイレットペーパーは200mのシングル巻4パック×3で4,000円ちょっとという価格なので、気軽に買い求められる雰囲気では無いかも知れません。

だた値段は高めですが、真空パックのトイレットペーパーは備蓄しておくと非常に安心だと思います。「紙は水に弱い」という弱点を見事にカバーしていますよね!

1度買い求めれば5年、10年は持ちますので、ストックの一部を備蓄専用のトイレットペーパーにしておくという対策も良いですね。

トイレットペーパーの備蓄場所あれこれ

トイレットペーパーをどこに備蓄すればいいのか?というのも頭を悩ますポイントですよね。

ご自宅に納戸やストックルームが有る方はそこへ備蓄するのが一番だと思います。

また、お手洗いに戸棚などの収納がある方はその中か、もしくは突っ張り棒を横に2本少し高さをずらして渡し、1つ1つトイレットペーパーを並べて置いてから重ねてゆくという方法もありますね。

備蓄用に棚を増設しても良いでしょう。

一番問題なのは、賃貸物件に住んでいる場合です。

私もそうなのですが、賃貸物件ですと基本的に壁に穴が開けられませんので、備蓄場所を作りたくとも簡単に作れない場合が多いです。

突っ張り棒も、壁に跡や傷がついてしまう恐れがある物は使えません。

トイレットペーパーを収納出来る場所といえば、私の場合だと部屋に1つだけあるクローゼットの中のみ。

…でも、クローゼットの中って予想以上に湿気が多いんですよね。

夏に除湿剤を入れると、1ヶ月ほどで容器の縁近くまで水気が上がってきたこともありました。気のせいか、夏場にトイレットペーパーをクローゼットから出すと、少しだけしっとりした触感があったような記憶も…

お住まいの住環境によって個人差はあるかも知れませんが、クローゼットや押入れはトイレットペーパーをむき出しで備蓄するにはあまり向かない場所なのかも知れません。

その後いろいろと悩んだ挙げ句、以前布団を買った時に付いていた布団専用収納袋が余っていて、大きさを測ってみたところトイレットペーパーを収納するのにちょうどいい大きさだったので、試しに防湿剤と一緒に保存してみたら非常に管理がしやすくなったのです。

収納袋はさすが布団専用とあって不織布製で通気性もよく取っ手が付いているのでクローゼットの上段に収納しても出し入れしやすくなり、チャックを閉めればホコリから防ぐ事が出来ました。

収納袋の大きさにもよりますが、12ロールのパックなら3つは収納することが出来ますので、置き場所が押入れやクローゼットしかない!という方は、非常にオススメです。

なお、布団専用収納袋はネット通販でも購入することが出来ます。価格はピンキリですが探せば取っ手付きの袋でも1,000円以内で買い求める事が出来ますよ。

是非試してみて下さいね!

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警視庁直伝?!トイレットペーパーをコンパクトに備蓄する方法

トイレットペーパーは自宅に備蓄するのが基本ですが、災害の影響で自宅から避難する必要が出てくるかも知れません。そんな時に備えて、是非最低でも1人3ロールのトイレットペーパー非常用持ち出し袋にも備蓄しましょう!

とはいえ、3ロールのトイレットペーパーって結構かさばりますよね?

警視庁警備部災害対策課が、トイレットペーパーをコンパクトに携帯できる方法を公開しています。

 用意するもの
  • シングルまたはダブルのトイレットペーパー(標準的な巻のもの)
  • ジップロックなどのチャック付きポリ袋

【手 順】

  1. トイレットペーパーを横から潰す
  2. 1を何度か繰り返し、芯とトイレットペーパーの間に隙間が出来たら、隙間に指を入れて芯を抜き取る
  3. 2で潰したトイレットペーパーを、そのままジップロックなどのチャック付きポリ袋に入れて密閉する

警視庁警備部災害対策課によれば、潰す前には12cmあったトイレットペーパーの直径が、潰した後には約1/3の4cmにまでコンパクトになるそうです。これならかさばらずに備蓄出来そうですね!

ジップロック等のチャック付きポリ袋に入れれば、防水にもなりますし汚れ防止にもなり、衛生面についても安心です。

チャック付きポリ袋のサイズについては書いてありませんでしたが、トイレットペーパーを立てた時の高さが約12cm前後ほどなので、ジップロックであればSサイズでぴったり収まるのではないかと思います。

チャック付きポリ袋は、トイレットペーパーを使い切った後も他の用途に使えますから、本当に衛生的で無駄が無い方法と言えそうです。

これは是非実践したいですね!

さいごに

いかがでしたか??

今回は、災害に備えたトイレットペーパーの備蓄について詳しく見て行きました。

これを参考にトイレットペーパーの備蓄、出来そうですか??

普段の生活において私達は今、「トイレットペーパーがない生活」をほとんど考えずに過ごしていると思います。

しかしほんの8年前、私はその事態を目の当たりにしました。

トイレットペーパーが欲しくても、どこにも売っていない。

在庫が少ないので、店頭に出してもあっという間に売り切れてしまう。

とうとう自宅の在庫が底を付き大ピンチに陥った時、助けになったのが実家で普段から備蓄していたトイレットペーパーでした。

昭和48年、オイルショックの時にトイレットペーパー不足を経験した母はそれ以来、トイレットペーパーをいつも多目に備蓄していたので、それを少し分けてもらえたお陰で私も助かりましたし、巷がトイレットペーパー不足だった間、実家は何の心配もなく普段通りの生活送ることが出来ました。

「備えあれば憂い無し」を痛感し、それ以来私もトイレットペーパーの備蓄を切らさずするようになった気がします。

災害はいつやってくるかわかりません。

だからこそ日常での備えに対する意識が非常に重要になって来るのです。

今からでも遅くはありません!

まずは家族分のトイレットペーパーの備蓄から始めてみませんか??

では今回も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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