クレジットカードの捨て方と捨てる時のポイント4つ

解約済や有効期限の切れたクレジットカード、どうやって捨てていますか?

クレジットカードを電話で解約した場合や更新の際には、使えなくなったカードが手元に残ってしまいますよね??

使えないカードは持っていても何も他に使い道がないので当然捨ててしまえば良いのですが、自分の名前等の個人情報が書いてあったりするのでただゴミとしてポイッと捨てるのは気が引けます

「クレジットカードはハサミ等で細かく切って捨てる」という話は良く耳にしますが、ではどれくらい細かくしたら安心して捨てれられるのでしょうか?

クレジットカードを捨てる時は何ゴミで捨てたらいいのでしょうか?

今回のコレドウ?は「クレジットカードの捨て方」についてです。

簡単に捨てられそうでいて、個人情報が気になって捨てられない…

今回はそんな悩みを解決する「安全な捨て方のポイント」も4つご紹介します。

この4つのポイントをしっかり押さえておけば、クレジットカードを安全に捨てる事ができますよ。

家に溜まってしまった使えないクレジットカードを一掃してすっきりしませんか?

それでは、早速始めましょう!!

クレジットカードのゴミ排出区分など

クレジットカードのゴミの排出区分は各自治体によって様々ですが大体以下の3つに区分されます。

プラスチック製のクレジットカード

  • 燃えるゴミ(可燃ゴミ)
  • 燃えないゴミ(不燃ゴミ)
  • 資源ゴミ

金属製のクレジットカード

  • 燃えないゴミ(不燃ゴミ)
  • 金属ゴミ

ただし詳細については、必ずお住まいの地域の自治体HPや担当部署等に確認を取ってから捨てるようにしてください。

クレジットカードは個人情報の宝庫!

クレジットカードのゴミ排出区分が分かったので、早速ゴミとして捨てましょう!

…でもちょっと待って下さい!

クレジットカードには暗証番号や利用歴等、沢山の個人情報が詰まっているんです。

日本クレジット協会の報告によりますと、クレジットカード発行会社を対象としたクレジットカード不正利用被害実態調査の結果、平成30年7月~9月では不正利用被害額は50.3億円、そのうち不正利用被害額に占める偽造被害額は3.7億円番号盗用被害額は39.0億円その他不正利用被害額は7.6億円と、多くの被害が出ています。

カードのセキュリティが向上しても、未だに個人情報やカード番号等が不正に抜き取られたりする被害が沢山存在しているという事が言えると思います。

クレジットカードを捨てる=自分の個人情報を一緒に捨てる

ということになりますから、決して安易に捨てずに、個人情報が不正利用されないように細心の注意を払って下処理をした上で、捨てなければなりません。

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安全安心なクレジットカードの捨て方

それでは、「安全安心」で「個人情報が漏洩しない」クレジットカードの捨て方について、具体的に見ていきましょう。

その前に、絶対にNGなクレジットカードの捨て方を3つ紹介します。

 NGなクレジットカードの捨て方
  1. クレジットカードをそのままの状態で捨てる
  2. クレジットカードを半分に折り曲げて捨てる
  3. クレジットカードを半分に切断して捨てる

以上の3つの状態で捨てると、個人情報がいとも簡単に読み取られ、不正利用されてしまうリスクが非常に高く危険なので、絶対にやめましょう!

クレジットカードの個人情報を徹底的に破壊する

クレジットカードが個人情報の宝庫であるということは、先程触れました。

では、カードから読み取れる個人情報とはどんなものなのでしょうか?

まず、このサンプル画像を御覧ください。

一般的なクレジットカードの表面と裏面です。

①氏名

②有効期限

③クレジットカード番号

④ICチップ

⑤磁気ストライプ

⑥署名欄

⑦セキュリティコード(PINコード)

白と赤の枠と番号をつけてある7つの項目がクレジットカードの個人情報となります。

これらを徹底的に破壊して、情報をたやすく読み取ったり復元できなくすることがクレジットカードを捨てる極意と言っても過言ではないでしょう。

では、次にその方法を見て行きましょう。

磁気ストライプを破壊する

裏面⑤の磁気ストライプには、主に以下の項目が情報として書き込まれています。

  • クレジットカード番号
  • 有効期限
  • 国際ブランド(Visa・Master等)
  • 名義人の名前

磁気ストライプは簡単に言うと、カセットテープやビデオテープと同じように情報が転写される仕組みになっており、実は情報がむき出しになっているため読み取る機械を使えば簡単に情報が盗まれてしまうのです。セキュリティの面から考えると、非常に危険だと言えると思います。

クレジットカードの不正利用の手法の一つ「スキミング」というのは、この磁気ストライプの情報を専用の読み取り機で盗む手口です。

また磁気ストライプは数箇所切断しただけだと、接着剤やセロハンテープを使って復元すると使えてしまう可能性が無いわけではないので、安心できません。

まず最初に、磁気ストライプが復元不可能な状態になるように処理することが大切です。

それには、以下の2つの方法が有効です。

  • カッターナイフやマイナスドライバーなどを使って、磁気ストライプ部分を削る
  • 穴あけパンチを使って、磁気ストライプに複数箇所穴をあける

磁気ストライプを削ると、復元はほとんど出来ません。また、穴あけパンチでランダムに穴をあけてからくり抜いた方をハサミなどで細かく切れば復元は難しいでしょう。

どちらか一方をやってもいいですし、両方併せて行ってもいいですね。

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ICチップを破壊する

磁気ストライプの処理が終わったら、次は表面④にある「ICチップ」の処理を行いましょう。

ICチップには集積回路が搭載されており、磁気ストライプと同様にクレジットカードや利用者の個人情報などが記録されています。

磁気ストライプに比べ、非常に多くの情報を記録することが可能で、情報を暗号化することが出来るので非常にセキュリティレベルが高く、スキミングされる可能性がかなり低いものです。

しかし、だからと言って何も処理せずに捨てても安全な訳ではありません。様々な情報が記録されていることに変わりはないので、ICチップもしっかりと破壊することが重要です。

こちらも2つの方法が有効です。

  • ハンマーなどの硬いものでICチップを叩き壊す
  • 穴あけパンチを使って、磁気ストライプに複数箇所穴をあける

他にも、ICチップは電磁波で破壊出来ることから「解凍モードの電子レンジに30秒ほどかける」という方法もあるようですが、カードが変形したり火花が出る可能性もゼロではないので、もし試される場合は異変が起こったらすぐ中止するなど細心の注意を払い、自己責任で行ってみてください。

さあ、ここまで下準備が出来たら次はいよいよ、クレジットカードを細断しましょう!

ハサミを使った細断方法

クレジットカードを細断する時一番使い勝手が良いのは、ハサミです。

少々切る際に力が要る時もありますが、何より自分で細かさを確認しながら作業する事が出来るので、安心です。使用するハサミは次の3つがオススメです。

  • CDやカード専用のシュレッダーハサミ
  • ステンレス製の万能ハサミ
  • 「硬いものが切れる」と説明されているハサミ

もちろん普通のハサミでも切れないことはありませんが、何かの拍子で刃が欠けてしまったりハサミ自体が壊れて自分が怪我をしてしまう可能性が無きにしもあらずです。

その点、上で挙げたようなハサミを使うと力をあまり入れなくてもスッと切ることが出来ますので、安全かつサクサクと作業出来ます

特に万能ハサミはダンボールや木の枝、カーペットなども切ることが出来るので、1つ持っているととても便利です。ホームセンターや通販などでも1,000円前後で手に入れる事が出来ますよ。

次に細断の細かさについてですが、可能な限り細かく切り刻みましょう!

先程の図をもう一度見て下さい。

すでに④と⑤については前項で情報を破壊していますので、今度は①〜③、⑥⑦の情報について、処理して行きます。

これらには磁気情報等は含まれていませんが、切り方が粗いとパズルのように復元されてしまいますので、復元出来ない位のレベルにまで切り刻む必要があります。

だいたい、目安として下の図のような細かさで切れば裏も表も簡単には分からなくなると思います。

上の画像は縦13分割×横9分割になっていますが、大体このレベル位に切った上でざっと全体を確認し、もっと細かく切りたい部分はさらに細く切って行くと良いでしょう。

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特に注意したいのは裏面⑦のセキュリティコード。

3桁ないし4桁の番号が割り当てられておりネットショッピングでのオンライン決済などに確認が求められるもので、カードの所有者のみが知ることの出来る番号として、不正使用のリスクを弱めるものとなっています。

しかし上の図を見てお気づきの通り、セキュリティコードは署名欄の右上端に少し小さい字で記載されていて、細断の際に見落としがちな部分です。ここも忘れずに細断しましょう。

ハサミでの細断方法は一番確実ですが、実は1枚の処理に多少の時間と労力がかかるというデメリットもあります。沢山のクレジットカードを一気に捨てたい時や、時間があまり取れない時には不向きかもしれません。

大体クレジットカード1〜3枚位を一度に捨てる時に適していると言えるでしょう。

シュレッダーを使った細断方法

処分したいクレジットカードが5枚10枚とある場合は、シュレッダーを使った細断方法がオススメです。

機械に通すだけであっという間に細断してくれます。

ただ、機種によりクレジットカードは6等分などの粗いカット対応のみで、紙のように細かく細断できないものもありますので、注意が必要です。

荒くカットされたものをハサミで細断するか、何度もシュレッダーに通して細断するかどちらかになってしまい、結局時間がかかってしまい不効率です。

もし、シュレッダーを新しく購入する時は以下の機能があるものがオススメです。

  • マイクロクロスカット機能がついたシュレッダー
  • マイクロクロスカット機能がCD・DVD・カード類にも対応しているシュレッダー

マイクロクロスカット機能とは、一般的なシュレッダーの切断面が4×30mm程度なのに対して、2×12mm程度の細かい切断面にカットしてくれる機能の事です。

クレジットカードの1文字あたりの大きさを少し調べてみたのですが、カード番号が約縦5mm×横3mm、氏名と有効期限が約縦3mm×横2mmでした。

マイクロクスカットならば縦2mmにまでカットしてくれますから、クレジットカードに記載されている文字はほぼまんべんなく細断される事になりますので、個人情報漏洩の心配なく安心してシュレッダーで処理出来ると思います。

マイクロクロスカット機能がついたシュレッダーは通販や家電量販店などで15,000円前後から取り扱っていますので、一度検討されてみてはいかがでしょうか?

細断したクレジットカードは分けて捨てよう!

磁気ストライプやICチップの個人情報を破壊し、ハサミやシュレッダーなどで本体を細断し…

やっとクレジットカードを他のゴミと一緒に捨てる段階まで来ました。

一気にざーっと捨てたいところですが…念には念を入れましょう!

細断したクレジットカードは、

  • 数日に分けて捨てる
  • 別の袋などに小分けにしてから、複数のゴミ袋に分けて捨てる

など、捨て方に工夫をしてみましょう。

小分けにして捨てれば、万が一クレジットカードの破片を見つけられたとしても、すべてのパーツが揃っていないため復元することは困難でしょう。情報を読み取ることも不可能ですね。

ここまですれば、あなたがクレジットカードを「安心安全に捨てる事が出来た」と言えるでしょう。

それでは改めて「クレジットカードの安全な捨て方のポイント4つ」のおさらいです!

Point
  1. クレジットカードの磁気ストライプを破壊する
  2. クレジットカードのICチップを破壊する
  3. ハサミやシュレッダーを使って、カードを出来る限り細断する
  4. ゴミに出す時は、細断したクレジットカードを小分けにして別々にして捨てる

是非しっかり覚えてみてくださいね。

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クレジットカードの明細書の捨て方!

クレジットカードを利用すると、自宅に封書で「利用明細書」が届きますよね?

1ヶ月の間にクレジットカードを利用して支払いを行った項目と金額、請求額などが記載されている、あれです。

利用明細書の内容を確認してみると、これも「個人情報の宝庫」であることがわかります。

こちらは、とあるクレジットカード会社の利用代金明細です。

氏名、カスタマー番号、利用金額引き落とし先金融機関の詳細情報、利用日、利用店名、利用金額、支払区分と回数

これだけ見ても、非常に多くの個人情報が記載されていることが分かりますね。

不正使用や、支払った商品が届かないなど「何かあった時のため」に明細を手元に残し、そのまま捨て時が分からずに沢山明細書が溜まってしまっている…なんて事があるのではないでしょうか?

クレジットカードの明細書だけで不正利用に使われるということは考えにくいですが、個人情報を不必要に家の中に置いておくことは、セキュリティの面からしても好ましくありません。

請求書月の引き落としが何事もなく終わったら、すぐに捨てましょう。

クレジットカードの明細書の捨て方はクレジットカードと同様に、ハサミやシュレッダーを利用してできるだけ細かく切り刻み、個人情報を徹底的に破壊して内容が容易に読み取られないようにしてから捨てる事が重要です。

また、ゴミとして捨てる際もクレジットカードと同様に、細断した明細書を数日に分けて捨てるか、小分けにしてから別々のゴミ袋に入れて捨てるなどの工夫をしましょう。

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ゴミとして捨てる以外にオススメしたいのが紙の明細書をWeb明細に切り替える」方法です。

実はほとんどのカード会社で紙明細からWeb明細への切り替えの申込み受付を行っており、切り替えると年会費の割引などの特典がついていたりします。

Web明細に切り替えればペーパーレスとなりエコですし、ゴミの捨て方に悩む必要もなくなりますよね?

実は私も以前は紙明細だったのですが、ある日自分のポストに上の階の方のクレジットカード利用明細が誤って入っていた事から、不安を感じてすぐにWeb明細に切り替えました。

幸い開封する前に気がついたので、すぐに該当の方のポストへ投函出来たのですが、たまたま自分と同じクレジットカード会社の請求書だったので、気付かなければ誤って開封してしまうところでした…。

この例は稀なケースだとは思いますが、何かの拍子で他人のポストに自分の明細書が届いてしまう…なんて事になったら心配ですよね。

エコやセキュリティの観点からも是非!Web明細への切り替え、してみませんか?

さいごに

ショッピングに大活躍の便利なクレジットカードも、有効期限が切れたり解約してしまえば「自分の個人情報を溜め込んだ厄介者」になってしまいます。

でも、今回紹介したクレジットカードの捨て方を実践すれば、個人情報漏洩の心配もなく、安心安全にクレジットカードを処分することが出来ますね!

そして、明細書も捨てる際にはクレジットカードと同様に、個人情報をしっかり破壊してから捨てるようにしましょう。

それでは今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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